ビートエンジンO/Hプラン ビートを愛する人のために・・・ |
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重要度 | 耐用年数 | 工賃+部品代 |
★★★★★ | エンジンの寿命をリセット! 新車以上の状態になります。 |
25万円〜50万円 ご相談 |
O/H済みのエンジン |
O/H前の写真ですがブローバイがすごいことになっています ピストンリングやピストンの磨耗でオイルが下がっている状態。 |
左のエンジンではありませんが、オイル交換の頻度が少なかったのだと想像します。 |
実験的にO/H前に写真右側のピストンだけNUTECのパワーアッププログラムを施しました。ピストントップとスカートのカーボンが激減していることがわかります。 ピストンリング周りにカーボンが付着するとリングの動きが悪くなり、圧縮低下の原因になると考えられます。 |
フェイス部分が虫食い状に損傷してしまったバルブ。 ここまで磨耗すると大幅にパワーダウン。このバルブは修正することができました。 |
意外と盲点、TDCセンサー。 クランク角度を見ているセンサーです。始動不良やチェックランプがついたりすると疑わしいセンサーです。交換の際はカムタイミングギヤーの清掃もお忘れなく。 |
最近、ビートを永く乗りたいとご要望の方が増えてきているようです。 元々オイル交換さえしていれば致命的にエンジンブローすることがないビート。 非常に頑丈なエンジンです。 が、「最近どうもパワーがない」「エンジンブレーキ時に白煙を噴く」「打音がする」 等の症状が出てきたらそろそろO/Hのご検討を。 エンジン本体における出力の低下の要因は圧縮圧力の低下に密接です。 この原因の多くはバルブの密着不良、ピストンリング、シリンダーの磨耗がほとんどです。 一般的に「経たり」と呼ばれるものです。 内燃機において、如何にたくさんの混合気を燃焼室に送り込むかが課題です。 燃焼室に入った混合ガスが上や下から漏れていたのでは話になりません。 安価に抑えるのであればピストンリングとバルブシートの修正を行えば、ある程度回復はしますが「費用半分、効果半端」です。 どうせやるなら完全なO/Hをお勧めしています。 当店でお勧めするO/Hは特別な部品を使うわけではありません。 正確に損傷を判断し、正確に修正して、正確に組み付けるだけです。 これでほぼ新車に近い状態になります。 さらに摺動部分には二硫化モリブデンショット処理を施します。 これにより大幅な摩擦抵抗の低減と金属の表面強度を増すことができます。 実際の効果としてはエンジンノイズや内部抵抗の低減で、驚くほどスムーズにエンジンが回るようになります。 内部抵抗の低減は内燃機関の大きな課題であり、最近では新車時に施してある車も増えています。 当時そのような技術のなかったビートには必須ともいえる処理のひとつです。 施工個数にもよりますが、基本的な部分だけの場合で2万円ほどです。 やらない理由はないでしょう。 O/H時に一番重要となるピストンは「フリクション」の「喝」シリーズを使っています。 理由としてあらかじめWPC加工を施してあるのと、ピストン形状が純正と同じというところです。 同時にピストンピンのフルフロー化も抵抗低減に寄与します。 純正形状は耐久性に優れているので「永く乗りたい」というコンセプトでは最適です。 またサイズも3種類ありますので、用途に応じて使い分けることも可能です。 忘れてはいけないのがバルブ周りの修正です。 バルブフェイスやシートリングの磨耗や虫食いにより折角燃焼室に入った混合気を逃すわけには行きません。 フェイスの修正、シートカット、当たり幅設定、摺り合わせを行います。 同時にポートのナイフエッジ加工、シートリング段差修正、燃焼室の修正、IN、EX段差修正も施しております。 エンジン本体ではありませんが、イグニションコイルや燃料フィルターも意外と盲点です。 比較的メンテンスを気にしている車でも、これらが手付かづなことが多いです。 致命的に壊れる部品ではありませんが、確実に劣化するものです。 特にコイルは新品でも性能ぎりぎりで作られているので、これを交換するだけでパワーアップします。 エンジンO/Hまでを考えていなくても、リッフレュプランのの基本アイテムです。 この二点を換えるだけで高回転域が劇的に改善することでしょう。 当店で行う主な作業内容としては ・エンジン分解・洗浄 ・WPC処理済オーバーサイズピストン組み込み ・WPC処理済各メタル組み込み ・カムシャフト・ロッカーシャフトのWPC処理 ・バルブフェイス修正・シートリング修正・当たり最適化 ・ポート分岐部ナイフエッジ加工 ・IN、EX段差修正 ・燃焼室形状修正 ・ヘッド修正面研 ・インジェクター超音波洗浄(アズニュー) ・タイミングベルト・ウォーターポンプ交換 ・TDCセンサー交換 ・燃料フィルーター交換 ・イグニションコイル交換 ・スパークプラグ交換 ・エンジンマウント4点交換 ・各種冷却水ホース交換 ・各種消耗品交換 ・各種油脂交換 ・各部調整 ・ワンタンク分の慣らし運転(10日ほど) 上記の作業で約50万円になります。 当店でやったことはありませんが、ピストンリングとバルブ摺り合わせ程度の簡易的なO/H の場合、25〜30万円程度になります。 この場合、白煙を止める効果と多少のパワーアップはありますが、耐久については程々だと思います。 高価な作業ではありますが、お渡しの際にはきっと満足していただけると確信します。 お車をお預かりする期間ははオリジナルのエンジンをO/Hする場合、約1ヶ月。 当店保有のエンジンをベースにする場合、製作時間を除いて約2週間(鳴らし含む) エンジンのみのお持込もお受けすることはできますが、慣らしや試運転、調整等が困難な為、 製作物に責任が持てないという理由で極力お受けしない方向です。 時期により作業時間が変わる事はご了承ください。 ぜひ新車のビートのフィーリングを体現してください。 |
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シートカット後の写真。 当たり幅の適正化、バルブーシートの段つき修正を行っています。 |
二硫化モリブデンショット加工済みのカムシャフトとロッカーシャフト。予算が許せばバルブとローカーアームもしたいところです。 |
ピストン組みつけの写真。 |